「いずタビPickUp!」伊豆市の体験や特産品を購入できるサイトです。
https://kanko.city.izu.shizuoka.jp/booking/?category=1
「いずタビPickUp!レポ」では、こちらに掲載されているところに足をはこび、感じたこと体験したことをしたためます。
(体験は事前予約が必要ですので上記サイトをご確認ください。)
季節の品が多く楽しめると書いて「季多楽」。緑が目に優しいなと感じながら車を走らせるとゆるさかな坂の上にひょっこり現れるのが農産物直売所の季多楽である。友人が来たときにはここに連れてきて、お土産を買ってもらうことが多い。季多楽を好きな理由は品数や料金や手作り感のバランスがいいことで、観光客向けでもあり、地元向けでもあるからだ。ふらっと「きたら?」って誰にでも声をかけてくれる、そんなお店。
その季多楽の一角で「大見豆腐(おおみどうふ)」はつくられている。天城山のお水、地元産の大豆「ふくゆたか」、西伊豆戸田のにがりで濃厚な豆腐は生まれる。プロが作る豆腐は有無を言わさず美味しいが、その材料を使って贅沢な豆腐の手作り体験ができるのだ!
(通常は豆腐体験は最低人数4人から受け入れとなるが、今回は特別に1人で体験させてもらった。)
おはようございます!とスタッフの方が笑顔でお出迎えされる。手を洗って準備万端です。
まず最初に材料となる大豆ふくゆたかの豆乳が差し出された。見た目はただの白い液体である。ゴックン。
おお~…濃い~…!美味しい~…!!!
この豆乳は朝しぼりたて。そんな新鮮な豆乳なんて…町で生活していたらなかなか出会えない。もちろん防腐剤は使っていないから2日間で消費してもらわねばならない代物。これを使って豆腐を作るのだ。とにかくこの贅沢さが伝わって欲しい。
さて、この贅沢豆乳を温めることからはじまるが、大事なのはこの豆乳の温度だ。絶対に80度を守ること。遥か昔に理科室で見たあの長い温度計を鍋に入れて測るが、この温度計は真横から見ないと、79度だったり、81度になってしまう。なので中腰や空気椅子をして、80度を守り切る番人となるのだ。
強火で豆乳を温めている間はひたすら木べらでかき混ぜる。60度くらいまでは余裕の心だったけど、「一気に温度あがるんで気をつけてください」という言葉に身が引き締まる。
真横から温度計を見つめてピッタリで火を止める。すかさず戸田のにがりを一気に回し入れ、木べらで左へ3回・右へ3回かき混ぜる。その後は、しばらく触ってはいけない。
(熱が冷めるのを待つ間に、すぐ隣にある大見豆腐の加工場を見学させてもらう。これは是非行かれた時に豆腐製品の様々な工程を聞き楽しんで頂きたい。)
豆乳の熱が冷めるとみるみるうちに液状だった豆乳は固形に変わっていた。木べらでかき混ぜ崩していくと出現する汁がある。「ぜひ」と言われ飲ませてもらったのだが、美味しすぎて衝撃であった。コース料理の最初に出てきてもおかしくない程で、無論お代わりをした。スタッフの方曰く、ペットボトルで持ち帰られた方がいたというが、完全に同意である。私も持って帰りたい。一滴残らず飲み干したい。これを勝手に「大見スープ」と名付けた。
まだ熱いおぼろ豆腐は丁寧に木枠へと納められた。木綿で包んでもらったら、木蓋をし、手で均等に圧力をかけていく。絞り切ったら完成である。
できたての豆腐を3パターン試食する。まず何もつけずシンプルに。次に戸田塩、最後に馴染みのお醤油をつけ食べ比べだ。あなたのお好みはどれだろう?楽しみに食べてみて欲しい。ちなみに私は何もつけない豆腐がお気に入りだった。
あっという間の1時間!旨味凝縮・大見豆腐体験である。もちろんどんな方にもやってみてほしいが、敢えておススメしたいのはこんな皆さんだ。
・子どもやご家族、お仲間と楽しく旅の思い出を作りたい方
・原材料からこの土地ならではの食をつくることに興味がある方
・豆腐が大好きな方
・ここでしか飲めない「大見スープ」に興味がある方(笑)
最後余った豆腐はパッケージしてくれ、お土産としてお持ち帰り出来る。これは嬉しい!作業場を出れば店頭に並ぶプロが作った豆腐や作りたてのがんもや揚げその他季節の品々が。旅の思い出に自然の恵みいっぱいの食材を食卓へ連れて帰ってみては?
Instagram@伊豆市観光情報【公式】に、修善寺和紙漉きのリール動画をアップしました。
旅の参考に是非ご覧ください。
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