天城山隧道(通称:旧天城トンネル)

苔むしてひっそりとたたずむ天城山隧道(通称:旧天城トンネル)の中はひんやりと冷たく、昔の空気がそのまま残っているような印象を受けます。川端康成の小説『伊豆の踊子』ゆかりのトンネルで、映画に何度も登場しています。周囲は天城の原生林が息づき、新緑・紅葉とも美しく、今も踊子の歩んだ道を歩いてみようとする人が絶えません。浄蓮の滝から河津七滝までの16.2㎞の『踊子歩道』を歩くのも一興。

静岡県伊豆市と、河津町を結ぶ国道414号(旧道)のトンネルで、1900年(明治33年)に起工、1904年(明治37年)に竣工、1905年(明治38年)に開通しました。全長は445.5メートルで、トンネル壁面や入口アーチなどはすべて切り石で作られています。現存する石造トンネルでは国内最長です。
1998年(平成10年)に国の登録有形文化財に登録されました(登録名「旧天城隧道」)。その後、2001年(平成13年)に「天城山隧道」の名称で道路トンネルとして初めて、国の重要文化財(建造物)に指定されました。※この指定にともない登録有形文化財としての登録は抹消。
2015年(平成27年)10月、天城山隧道を含む『踊子歩道』道が、新日本歩く道紀行『文化の道100選』に選定されました。

※公衆トイレは冬季閉鎖いたします。ご注意ください。

基本情報

住所
〒410-3206 静岡県伊豆市湯ケ島
定休日
なし
料金
無料
駐車場の有無
駐車場 (有料・無料)
無料

観る/巡る

所要時間
20分
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