修善寺温泉街ほど近い古民家の庭に、草木染めの工房を構えている『Soluna』さん。
伊豆の大地で育った草木を中心に、天然の染料である植物の力を借りて、ご夫婦で作品を制作されています。
工房には昔ながらの竈があり、大きな寸胴鍋でぐつぐつと染料を煮出して染めています。「薪で沸かした染液は冷めにくいから、芯までしっかり色が入るんです」。
染液に使われる植物は漢方などに使われるものも多く、薪で沸かした染液で染め付けることで、色とともに含まれる薬効成分がしっかりと染み込みます。
染める素地も、オーガニックコットン、リネン・ヘンプ、シルクなどの天然素材を使用し、体に優しいだけでなく着心地の良さ、着るほどに体になじみ、色落ちさえ『味』となっていきます。
『soluna』の服はオンラインショップでの販売のほか、修善寺温泉街にある『むすひ〜Drink&Craft&Art〜』でも販売しています。
Solunaさんは、草木染め作品の制作のほかに、オーガニックフェスタなどのイベントに出店したり、一般の人を対象に草木染めのワークショップを開催しています。
「雑草」とひとくくりにされてしまうような身近にある植物の持つ力・素晴らしさを、草木染めを通じて多くの人に伝えたいとの思いから、伊豆の野山や畑で採れた植物を使って染める草木染めワークショップを始めたそうです。
使う植物は季節により異なり、その時期にしか出せない色、植物の持つ美しさ、自然からもらった素材の風合いなどを肌で感じることができます。草木染めに使う植物には薬効成分が含まれているものもあり、身に纏うことでその薬効を受け取ることができるかもしれません。
取材スタッフは、solunaさんの工房で10月末に行われた『臭木(クサギ)で染めるリネンストール』のワークショップに参加して草木染めを体験してきました。
このワークショップで使用したクサギの実は、実がつく前に刈られてしまうことが多く、なかなか見つからないため探して採取するのも大変だそうです。採取した後は一つずつ手作業でガクから実をはずして・・・と準備段階から手間のかかる作業だそうです。紺色の臭木の実がどんな色に染めあがるかワクワクしながら参加。
まずは真っ白のリネンストールに、ビー玉・輪ゴム、細紐などを使って「絞り」を施し、染め工房へ移動します。
工房内の竈に据えた大きな鍋で臭木の実を煮出し、そこに触媒液にさらした後の布を入れて、さらに煮て染めてから水洗い。この作業を2回行なって色を染め付けます。
最初は真っ白だったリネンストールがきれいな翠玉色(ブルーグリーン)に染まり、自然界にある色でこんな鮮やかな色に染まるということが不思議な感じです。
染め上がった布は一度水洗いして、天日干しして色を定着させて出来上がりです。リネンのシャリっとした肌触りとクサギの鮮やかな色がとても素敵な、自分だけのオリジナルストールが出来上がりました!草木染め、楽しかったです。
ワークショップに関しては、不定期で開催しているほか、ご希望日をご相談くだされば開催も可能です(ご希望に添えない場合もあります)。
また、『soluna』の服はオンラインショップでの販売していますが、実物を見て購入したいという方は、修善寺温泉街にある『むすひ〜Drink&Craft&Art〜』でも販売していますので、Solunaの服の肌触りを確かめてみてください。
所在地 | 〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺784-1 |
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電話番号 | 0558-78-0087 |
URL |
http://www.soluna-naturaldye.com/ https://www.facebook.com/soluna.taitai/(facebookページ) |
オンラインショップURL | |
メールアドレス | |
駐車場の有無 | あり |
その他 | solunaの作品は修善寺温泉街のむすひ〜Drink&Craft&Art〜で購入できます |