『池坊 花逍遥(いけのぼうはなしょうよう)100選』は、花の産業と文化を守り育てる新しい法律『花きの振興に関する法律』の制定を機に、2014年9月~11月に全国より募集した花風景の中から「華道の精神を映している」、「未来に残したい」の双方を満たし、日本文化を誇るにふさわしい花風景100か所が認定されました。
『池坊 花逍遥100選』に認定された、伊豆市の土肥・最福寺(静岡県伊豆市小下田1667)の桜『伊豆最福寺しだれ』は、ピンポン玉ほどの大きさの、10数枚ほどの厚手の花弁を付けた花が、垂れ下がった枝先に密集し、満開時には真っ白で華やかな桜が境内を飾ります。
つぼみは薄いピンク色で、開花すると白になり、散るころになると再びピンク色になるという珍しい桜です。
静岡県では、全部で5か所の花風景が認定され、『伊豆最福寺しだれ』の他には、以下の花風景が認定されています。
下田市 爪木崎の水仙園
爪木崎灯台が建つ岬の斜面は、冬になると300万本の野水仙が見頃を迎え、周囲は甘い香りに包まれます。
裾野市 パノラマロード沿いの菜の花・コスモス畑
『裾野市パノラマロードを花でいっぱいにする会』の会員が中心となって、パノラマロード沿いの花畑には春は菜の花、秋はコスモスが育てられています。
河津町 河津町発祥『河津桜』
鮮やかな濃いピンク色の花をつける河津桜は、1月下旬~2月にかけて咲く早咲き種で、毎年多くの花見客に喜ばれています。
静岡市 富士山と三保の松原
2013年、富士山は三保の松原と共に世界文化遺産に登録されました。