太平洋戦争の際、修禅寺(伊豆市修善寺)の裏山に安置されていた観音像は、金属製であったため軍に供出されてしまいました。
終戦後も再建されず、残された台座に「早く再建してください」と張り紙がされるなど、観音像の再建は修禅寺護持会をはじめ、地域住民の積年の願いでした。
そして戦後70年の節目の年である平成27年に、修禅寺護持会が白御影石製の観音像を寄進し、同じ場所に設置され、同年5月21日(木)に開眼法要が行われました。
観音菩薩像の高さは210cm、台座は255cmで、全体は465cm。
桂谷(けいこく)八十八ヶ所めぐりの、88番札所となっています。
以前の観音像は、東京・日本橋の商人より寄進されたそうで、台座には『日高屋為三郎』と刻まれています。
『修善寺平和観音』の文字は、お寺の名前の『修禅寺』ではなく、地名の『修善寺』の字が使われており、地域のみんなの平和観音である、という思いが込められています。
修禅寺のご住職は、たくさんの方に参拝して頂きたいとおっしゃっていました。参拝していただくことで、人々の願い・思いが観音様に伝わり、それがまた人々に返っていくのだそうです。
沢山の方に参拝していただき、善き願い、平和への願いが広がっていくといいですね。
また、修禅寺から観音菩薩像が安置されている裏山までの遊歩道の整備も完了し、遊歩道からは修善寺温泉街が一望できる、素敵な眺望スポットにもなりました。
修禅寺へ参拝された折には、ぜひ『修善寺平和観音』にも参拝してくださいね。
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福地山 修禅寺
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