飲食店のメニュー表やお品書きなどで独特の筆文字のPOPを見かけるけど、己書ってそんな感じなのかなー?という事前知識がほぼない状態で、Facebookを通じて募集していた『己書幸座』(幸座=講座)に参加してきました。
講師で、己書心奏道場師範の布施さん(伊豆市内在住)は、自宅のお教室のほか、個人のお宅や店舗等のスペースをお借りして幸座(講座)を開いているそうで、取材した日は修善寺温泉街のゲストハウスHostel Knot(ホステルノット)さんの1階共有スペースで行われました。
己書は毛筆タイプの筆ペンを使用するので、とてもお手軽。習字をやったことがなくても全く問題なし。小さな丸や大きな丸を描く練習、下から上に向かって線を描く練習、筆を寝かせたり筆毛を開いて太くかすれた線や円を描いたりと、様々な筆の使い方で線や点を書く練習から始めます。
筆のつぶすようにして筆の毛を開いて線を描くなんて、なんだかセンセイに怒られそうな筆の使い方ですが、それも己書の手法のひとつ。そのあとは、ひらがなの練習。
ひらがなといっても書き順などは全く気にせず、文字としてではなくデザインとしてとらえ、下から上、右から左へと線を描き、自分の筆跡や手癖などが出ないような書き方をします。
筆遣いとひらがなの練習ができたら、実際にはがきに描く“己書”を、先生の書いた見本を見ながらの練習。
円を一筆で描く『円相』を描くのはちょっと難しかったですが、師範にコツを教えてもらい、なんとか描けるように。「とっても上手に書けてますね!」など、細かいことも褒めてもらえて、いい気分で本番の作品に取り掛かります。
実際にハガキに向かうと緊張してしまいそうですが、幸座の雰囲気が明るくて柔らかいのでリラックスしてできました。
初めてでも約2時間ほどでこんな作品ができました。
「己書に失敗はありません。誤字脱字があっても気にせず楽しんで」、「自分の内面を表現するのが己書だから、見本通りにならなくていいんです」と、師範からのアドバイス。
参加している皆さんも、本当に楽しそうに筆を動かし、作品に集中しながらも時々おしゃべりして笑いあったり、リラックスしながら個々の己書に取り組んでいました。
何度か通われている生徒さんに以前の作品を見せてもらったところ、ハロウィンのカードなどもあったりして、己書とは文字という枠にとらわれないアート作品なんだなーと感じました。
料金 |
初回1,000縁(円) 2回目以降2,000縁(円) ※幸座(講座)開催場所により追加料金が必要な場合もあります。 |
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所在地 |
静岡県伊豆市日向(場所の詳細は予約後にお知らせします) その他、出張幸座あり |
URL | Facebookページ(幸座開催のお知らせはこちらから) |