修禅寺八撘司※1(はったす)の一つであった放光庵の跡には、修禅寺二十七世岱峰陽雲老師が入定※2(にゅうじょう)した『陽雲大和尚入定窟』があり、その回りに沢山の石経塔と石佛があります。石経塔の下には石に書かかれたお経(石経)が無数に埋まっています。これは「釈尊(お釈迦様)の死後、五十六億七千万年後に弥勒菩薩が現れ、再び衆生を救済する」という思想から、陽雲老師がその時まで教えを伝えようと、木や紙では朽ちてしまうため石に経を書き、タイムカプセルのように地中に埋めたものです。そしてその上に石経塔と石仏を置き、それを見守るように入定したそうです。
※1修禅寺八撘司・・・修禅寺は、古くは広大な寺領を持つ大きな寺で、当時の修禅寺には8つの子院があり、東陽院、正覚院、信功院、放光庵、半経寺、松竹院、日窓寺、梅林院で、これを修禅寺では八撘司と呼んでいた。
※2入定(にゅじょう)・・・真言密教の信仰の一つ。生死の境を超え弥勒菩薩出世の時まで、衆生救済を目的として永遠の瞑想に入ること。
所在地 | 静岡県伊豆市修善寺 |
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電話番号 | 0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部) |
駐車場の有無 | なし(付近の有料駐車場をご利用ください) |
営業時間 | 見学・参拝は自由ですが、住宅のすぐそばですので近隣の迷惑にならないようお願い致します |