伊豆市本柿木(ほんかきぎ)の『法泉寺』には、立派なシダレザクラがあります。
法泉寺の創建は、寺伝で天正4(1573)年とされていますが、このしだれ桜は、その後まもなく植えられたと言い伝えられています。
バラ科サクラ属の落葉高木で、エドヒガンザクラとシダレザクラとの間にできた雑種であるといわれ、シダレザクラとしては当地方随一の大樹です。
高さ20m・根回り2.7mの巨木は県の天然記念物にも指定されており、多くの花見客が訪れます。
開花は、春の彼岸の中日以降で、他よりやや早く開花時期も若干長いです。
開花の時期と特産品であるシイタケ収穫の最盛期がほぼ一致しているため、地元では農作業を進めるうえで一つの目安になっています。