1200年以上の歴史を誇る、伊豆市修善寺の修禅寺。
その山門が150年ぶりに修復され、新たに仁王堂を新設して、指月殿にあった金剛力士像が収められました。
修復前の山門は老朽化が進んでおり、「大きな地震で崩れる危険がある」と専門家の診断で指摘されたため、準備期間が短い中、平成25年10月より復元修理が始まりました。
そして平成26年9月に修復工事が完了し、この度9月23日に、150年ぶりに新しくなった修禅寺山門の落慶法要が行われました。
今回修禅寺山門に収められた金剛力士像2体は、もとは修禅寺から2㎞程離れた『なめど大門』という場所(現在のカインズホーム修善寺店あたり)にあった修禅寺総門におさめられていましたが、明治の初めごろに総門がなくなり、金剛力士像は指月殿(北条雅子により建立。伊豆半島最古の木造建築物)に移されました。
金剛力士像とは、山門の両側から睨みをきかせ、寺に悪いものが入るのを防ぐ役割をもつ『守護神』であることから、この度の山門の修復工事と同時に左右に仁王堂が新設され、本来あるべき場所におさめられました。
この金剛力士像2体は、900~1000年ほど前(!!)の平安時代後期の作品で、作者は不明で文化財指定などは受けていませんが、大変歴史的価値のあるものですので、修禅寺を訪れた際にはぜひ、『平安時代の仁王さん』のお顔をじっくりとご覧ください。
【住所】 静岡県伊豆市修善寺964
【電話】 0558-72-0053