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絵本『伊豆の七ふしぎ』~未来に語り繋ぎたい伊豆のものがたり~

『伊豆の七ふしぎ』
『伊豆の七ふしぎ』

伊豆の七不思議を知っていますか?

それは、修善寺「独鈷の湯」、河津「酒精進・鳥精進」、堂ヶ島「ゆるぎ橋」、大瀬(沼津)「神池」、函南「こだま石」、石廊崎「千石船帆柱」、南伊豆「手石の阿弥陀三尊」の7つです。

伊豆で生まれ育った人でも、この七不思議の全てを知っている人は少ないのではないでしょうか。

そんな、伊豆の七不思議を一冊にまとめた絵本が、修善寺駅から徒歩1分の長倉書店にあります。

 もともと長倉書店の先々代の店主・長倉慶昌さんが、伊豆半島に残る伝説を収集し書き起こしていた話を、元小学校教員で歴史家の永岡治さんが子ども向けにわかりやすく書き直し、静岡県在住のイラストレーター・利根川初美さんの色彩豊かでかわいらしいイラストの表紙と挿絵を添え、思わず手に取りたくなる華やかな絵本となっています。

和紙に印刷し、手作業で和綴じの製本を施して丁寧に作られたこの本は、2015年に長倉書店より出版されました。

現在、修善寺駅前の長倉書店本店と、長倉書店サントムーン柿田川店で販売しています。※三島の「えほんやさん」でも販売していますが、現在は欠品中です

長倉書店 外観
長倉書店 外観

SPACの女優・たきいみきが『伊豆の七ふしぎ』と出合い、そして

女優・たきいみきさん
女優・たきいみきさん

劇団SPAC(静岡県舞台芸術センター)の女優のたきいみきさんは、新型コロナウィルスの感染が拡大した2020年、劇団の公演がほとんどキャンセルになってしまった中、「コロナ禍でも何か自分にできる芸術活動はないか」と考えていた時、友人の利根川初美さんが挿絵を担当したこの本のことを思い出しました。

本に出合った当初、たきいさんは七不思議の伝説が残るその場所で朗読劇が出来たらいいなと漠然と考えていたそうです。そこから、コロナ禍でもステイホームでも楽しめる「現地で朗読し映像を配信」しようと考え、ふじのくに#エールアートプロジェクトの助成を受け、実現に至りました。

まるで、たきいさんと一緒に伊豆を旅しているような、美しい伊豆の自然や伝説の舞台での朗読と映像をぜひご覧ください。

『映像で旅するしずおか 伊豆の七ふしぎ』より
『映像で旅するしずおか 伊豆の七ふしぎ』より

神秘的な伊豆の自然が生んだ七不思議の伝説

『映像で旅するしずおか 伊豆の七ふしぎ』より
『映像で旅するしずおか 伊豆の七ふしぎ』より

「伝説は先人の生んだ芸術である。宗教である。
いや先人の生活であり遺産そのものである。」と老師は残しています。

伊豆は八百万の神々がいるような神秘的な里山だと思いませんか。
神様も太陽がさんさんとふりそそぎ、海の幸、山の幸に恵まれた伊豆は居心地がよかったことでしょう。

その神様が残した伝説を探しながら伊豆をめぐってみませんか?
きっと、伊豆が大好きになる魔法にかかりますよ。

~長倉書店「伊豆の七ふしぎ」より~

沢山の人に、この本を知ってもらいたい

長倉書店本店に隣接の「旅の図書館」は伊豆関連の蔵書が伊豆随一
長倉書店本店に隣接の「旅の図書館」は伊豆関連の蔵書が伊豆随一

『伊豆の七ふしぎ』の出版に際し、長倉書店の店主・長倉一正さんは、七つすべての伝説の地を巡りました。今でもしっかりと伝説が語り継がれ残されている地もあれば、GPSを使ったり土地の人に聞きまわってやっと見つかるような、名残りがあるのみで看板もない、そんな場所もあったのだそうです。何もしないでいれば、少しずつ失われてしまうけれど、伝承として本に残すことで、何かが変わるかもしれない。

 長倉さんは、「この本を通じて、観光とは違った観点から伊豆の魅力を感じてもらい、地元の人にこそ「あまり知られていない伊豆」を巡って欲しい。そして伊豆という土地をさらに好きになってもらいたい」と話してくださいました。それはきっと、伊豆の七不思議を最初に書いた、祖父の願いでもあります、と。

問い合わせ

長倉書店

所在地  〒410-2407  静岡県伊豆市柏久保552-4
電話番号  電話 0558-72-0713 /FAX 0558-72-5048
URL  http://www.e-hon.ne.jp/SHOP52129
メールアドレス  nagakurashoten@ybb.ne.jp 
駐車場の有無  有り(3台) 
営業時間  9:00~18:00 
定休日 不定休  

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