第7回伊豆市を彩る(色撮る)写真コンテスト2016の審査が終了し、先日表彰式をラフォーレ修善寺で行いました。審査員長の選評とともに、各作品をご紹介します。
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作品名 : 晩秋に燃ゆる
色 : 紅
撮影者 : 大石 良則
撮影地 : 修善寺虹の郷
審査員長選評
ライトアップに浮かぶ紅葉に色かぶりが見えず自然な印象を受けるとともに、背後の日本庭園に掛かる橋脚とその照明が漆黒の闇にアクセントをもたらしました。ダイヤ様にクロスする照明の輝きも紅葉の艶やかさを盛る良い効果です。
作品名 : 出航
色 : 青
撮影者 : 高橋 浩
撮影地 : 土肥
審査員長選評
深い群青を湛えた海原を巡航に進むフェリー。なだらかに傾斜して海に落ちる半島の先には純白に化粧した富士がこのまたとない快晴を寿ぐように聳える。目には見えねど、乗り合わせた乗客の歓声が漏れ聞こえるような光景です。
作品名 : 疾風
色 : スポーツ
撮影者 : 望月 信明
撮影地 : サイクルスポーツセンター
審査員長選評
絶妙のブレ加減、タイミングです。スポーツ写真では動感を盛る常套の一種、選手の動きに合わせてカメラレンズを振る追い写し手法です。右側のサイクラーのスピード感、それをシッカリ見据えて追走するサイクラーの表情を定着したブラシ加減が見事。
作品名 : いい日だね♪
色 : 青
撮影者 : 福井 梢
撮影地 : 伊豆市牧之郷
審査員長選評
タイトルとされた好日感、春先の穏やかな温み日和の良さが伝わります。線路の手前にはやや闌けたナノハナが広がり、差し掛かった列車が走り抜けんとするタイミングで捉えたのがいいですね。目障りなものが見えずスッキリ開放的な画面がタイトルにピッタリです。
作品名 : 竹林につながる橋
色 : 緑
撮影者 : 渡辺 玲子
撮影地 : 修善寺温泉街
審査員長選評
修善寺温泉街のランドマーク的存在紅い欄干の桂橋。その右手には竹林の小径の涼やかな緑が続きます。欄干を覆うように配置されたインパクトのある木立が画面に奥行きと行楽シーズンらしい寛ぎ感をもたらしました。
作品名 : ご来光
色 : 黄金
撮影者 : 松本 悠貴
撮影地 : 達磨山
審査員長選評
達磨山でのショットとあるので、みんなが注視するご来光は伊豆スカイラインと連なる遠笠山の稜線でしょうか。その光景を携帯に収める人、様々な思いや願いを込めてご来光と対峙するのが皆若い女性らしいのも新年らしく、希望を感じるショットです。
作品名 : 燃える坂道
色 : 紅
撮影者 : 綾木 恵子
撮影地 : 修善寺自然公園
審査員長選評
緩やかに傾斜しゆったり弧を描く歩道の良いカメラポジションから撮影されました。紅葉の色合いも美しく濃くがあり木漏れ日の坂道を登る、特に、左下方の男性が好ポイントで秋の好日感を伝えています。
作品名 : 夏の賑わい
色 : 青
撮影者 : 永田 勇
撮影地 : 小土肥海岸
審査員長選評
広々とした土肥の浜に比べ、この小土肥の浜はこじんまりと美しい砂地が開け、家並みも西伊豆らしい風情が有るように思います。強い日差しを思わせる下方の白白した石垣が画面の遠近を盛るとともに、日の長い夏らしさを感じさせます。
作品名 : 旧天城トンネル
色 : 緑
撮影者 : 藤井 駒一
撮影地 : 旧天城トンネル(天城隧道)
審査員長選評
このシットリ濡れ光る路面やアーチ型に積まれた凹凸のある石組に触れると、トンネルと呼ぶよりやはり、天城隧道が相応しい趣を湛えた映像です。隧道の先は雨に濡れた緑が鮮やかに手招くようで、一層旅情を誘います。
その他の入選作品(長口宮吉賞・各大賞・佳作)に関しては、下記の関連情報のリンク先をご覧ください。