第5回伊豆市を彩る(色撮る)写真コンテスト2014の審査の結果と、受賞作品のご紹介。
審査員長の選評とともに、各作品をご紹介します。
このページの写真の使用をご希望の方は下記のリンク先を確認してください
作品名:水に映る紅葉と橋
色:紅
撮影者:荻島 徹(伊豆市)
撮影地:修善寺虹の郷
審査員長選評:
虹の郷日本庭園に至る歩道の植え込みを堺に、左右シンメトリーとなるように照明を配置して、闇に浮かぶ紅葉の艶やかさと幻想感を盛り上げています。夜間撮影ならではの演出です。日中なら植え込みが目立ち、この雰囲気は現せません。
作品名:上手く撮ってね!
色:黄金
撮影者:藤井 昭浩(松崎町)
撮影地:修善寺自然公園
審査員長選評:
レンズワークの上手さが光る作品です。勿論、小さい扱いながら振り向いた女性を捉えたタイミングもグット。女性の存在により紅葉の森の奥行きと木々の高さがよく伝わり、紅葉の色合いも引き立ちました。特に、空を覆って取り込んだ緑の残る枝が効果を果たしています。
作品名:夢の殿堂
色:白
撮影者:永田 勇(静岡市)
撮影地:サイクルスポーツセンター
審査員長選評:
光の活かし方と間(空間処理)の取り方が上手い作品です。日差しを反射する壁面輝きが冬らしさを伝え、それを引き立てるべく画面右上に取り込んだテントの曲線が澄んだ冬空を高く見せています。硬質感と滑らかさを上手く調和した作品です。
作品名:クリスマス・イブ
色:青
撮影者:松下 博(伊豆市)
撮影地:東京ラスク伊豆工場
審査員長選評:
淡いパープルカラーのイルミネーションが印象的で、正に、静かで穏やかに暮れたイブの夜を演出しました。この雰囲気を表すために、敢えて、人影にフラッシュを焚かずに撮影されたのでしょうか。?意識してならば好判断です。右側の軽車両は除くべきでした。
作品名:夜空に彩る
色:青
撮影者:筒井 章(伊東市)
撮影地:大平柿木
審査員長選評:
富士山と右手の山稜の係りから、仁科峠付近からの夜間撮影と推察されます。夜空を高く広く取り込んだフレーミングがのびのびと心地よい空間に誘います。惜しまれるのは、応募のプリントでは夜空が1EV程明るいことです。空のトーンを落とすとよりファンタジーな作品となります。
作品名:若葉萌える。
色:緑
撮影者:溝田 晴久(三島市)
撮影地:旭滝
審査員長選評:
目に染みるような若葉の瑞々しさ、明快な季節感が現れています。
断崖を階段状に滑る旭滝の落差と遠近の表現も的確です。撮影時の光線状況の影響で、明暗差の激しい画面となっているのが惜しまれます。
作品名:苔むす源流
色:緑
撮影者:鈴木 美喜男(伊豆市)
撮影地:シャクナゲコース
審査員長選評:
思わず、手を触れて見たくなる瑞々しく物柔らかな苔の質感を描写されています。ソフトに照らされた部分が効果的で、それにより、苔の瑞々しさ画面に立体感がもたらされました。水を心地よく思う季節感がよく伝わります。
作品名:朝焼富士
色:富士山
撮影者:土屋 敏彦(裾野市)
撮影地:土肥 八木沢
審査員長選評:
土肥の大久保海岸からの撮影と思われます。好条件にも恵まれましたが、冬の朝日に赤く染まった富士山の秀麗な佇まいをタイミングよく捉えて、冷え込みの厳しさがよく伝わります。スローシャッターによる手前の岩礁が効果を盛っていますが、左隅に寄せすぎです。プリントであと、2センチ右に移すと収まりがよくなります。
作品名:朝焼けの富士山
色:富士山
撮影者:鈴木 三與志(西伊豆町)
撮影地:小下田
審査員長選評:
海面をやや見下ろすアングルであることから、恋人岬付近からの撮影と思われます。焼けた雲の色合いと空を押し上げるような上昇感との相乗により、自然の壮大なスケール、高いドラマ性を感じる作品です。
潮めが描く海面の大らかな紋様も効果を盛っています。
作品名:冬の到来
色:白
撮影者:山下 大輔(伊豆の国市)
撮影地:天城の太郎杉
審査員長選評:
薄っすら新雪に覆われた寒々とした空気感が画面からよく伝わります。 天城の山中にどっしり根を張り気高く聳える太郎杉の孤高とした佇まいを捉えた、清々しい作品です。通例、このような状況では道標は除きますがこの場面では、目障りとならずよくマッチしています。
作品名:黄葉
色:黄金
撮影者:中村 哲雄(吉田町)
撮影地:修善寺奥の院
審査員長選評:
目に入るすべてのものが晩秋の雨に濡れそぼって、ひっそりと時が刻まれてゆく静寂感をよく引き出しています。奥の院の高台から散り敷いた落ちイチョウの境内を俯瞰したアングルが、この寂然とした雰囲気を盛り上げました。
作品名:踊り子さん
色:黄金
撮影者:土屋 光弘(伊豆市)
撮影地:旧天城トンネル
審査員長選評:
伊豆の踊子に扮装した、モデルさんのコケテッシュな笑顔のよさも有りますが、
背景とした旧天城トンネルとの配置と背景のぼかし具合がよくマッチしています。
隧道の奥に小さく灯る電灯の玉ボケがとてもよいスポット効果として働きました。
作品名:夕映え
色:黄金
撮影者:山内 健(静岡市)
撮影地:土肥海岸
審査員長選評:
画面の左右に取り込んだ、幹の堂々としたマツのシルエットが画面の引き締めとして、とても効果を上げています。それにより、主題である、歩道を往くシルエットの人物と強い輝きを放つ夕照が俄然引き立ちました。
その他の作品は、下記関連情報を参照してください。